2013年2月25日 パンパシフィック横浜ベイホテル東急
演題「高血圧診療は診察室では終わらない―血圧変動と患者特性を踏まえた治療戦略―」
演者:宮川内科小児科医院 院長 宮川政昭先生
内容「24時間血圧計は、高い値以上にあげた圧から測定されるので、ゆっくり寝ることも困難な状況での血圧測定になっており、信頼度の低い値である。血圧のコントロールは長時間作用する薬の方がよく、朝飲むよりも夕方飲んでもらった方が安定する患者さんもいる。また、国がジェネリックを勧めているが、ある種の薬は、ジェネリックだと降圧効果が不十分なものも多い。最近合剤が出てきているが、各薬剤の特性を考えて投与する薬を決めたほうがよい。塩分感受性の患者さんにおいては、少量の利尿剤の併用が有効である。白衣高血圧は問題ないと認識されているようだが、職場でも血圧が高い人は白衣高血圧ではない可能性があり、いろいろな状況下での血圧測定が必要であり、その状態に応じた血圧の治療が必要である。」