2013年3月1日 京王プラザホテル
演題「脳卒中のリハビリテーション栄養とサルコぺニア」
演者:横浜市立大学付属市民総合医療センターリハビリテーション科助教 若林秀隆先生
内容「リハビリをより有効に行うためには適切な栄養管理が必要である。そのことを理解してもらうために、リハ栄養という造語を作って概念を広げている。急性期における蛋白代謝は異化期にあり、どのような栄養補給を行っても構成蛋白質を増加させることは困難である。その後の蛋白同化期においては、積極的にリハビリを多くの施設が行っているが、栄養管理が急性期に評価したままの状態で行われて折り、カロリー不足となって、体重減少、構成蛋白質の減少をまねていていることが多く見受けられる。タンパク同化期においては、積極的に運動を行うため、運動消費カロリー+体重増加を見込む分の蛋白質を含むカロリーを補う必要がある。タンパクの異化期か同化期かの判断は、厳密には窒素代謝を見る必要があるが、現実的には困難であり、自分はCRPの値を目安に行っている。急性炎症性疾患の場合には5を、慢性炎症性疾患の場合には、0.5をその目安としている。」