高血圧配合剤 三重大学大学院循環器内科 大西勝也先生
2013-04-09 09:20
川村内科診療所
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2013年4月8日 ホテルニューグランド
演題「高血圧治療に何か抜けていませんか?」
演者:大西内科ハートクリニック院長 三重大学大学院循環器内科客員准教授 大西勝也先生
内容「現在日本人の心不全患者さんは250万人いて、救急車で搬送される心不全患者さんは7割の人が高血圧に罹患している。従って血圧をコントロールすることが大事である。高血圧があることにより、虚血性心疾患は2倍、脳血管疾患は4倍、心不全も4倍の高頻度となる。収縮期血圧を140mmHgいかにコントロールすると、心不全の発症率は、そのままの状態と10年差が出てくる。10年間心不全の発症を遅らせることができるといえる。血圧がコントロールされている人に比べ、診察室で血圧が高い白衣高血圧の人は1.07、診察室で高くないが自宅や仕事場で血圧が高い仮面高血圧の人では2.17倍、診察室でも高値のコントロール不良群では2.83倍心筋梗塞になり易いというデータもあり、自宅など日常生活の場での血圧コントロールが重要である。血圧のコントロールが不良の場合の原因の1位は、薬をきちんと飲んでいないことで約4割の人の原因がこれである。その次が、塩分やアルコールの過剰摂取で、その次が、血圧を上げる働きがある薬や、降圧薬の働きを阻害する薬剤を飲んでいる場合である。頻度が多いのは解熱鎮痛薬である。血圧が2mmHg低下するだけで、2万人の人が病気から救われる計算値もあるので、薬をきちんと飲んでもらうことが重要である。」
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