Yomi Dr.25 回目『マスクの使い方...少しの工夫で大きな効果』
が現在掲載されております。
Yomi Dr.24 回目『インフルワクチンが効かない理由、「白血球=警官」で考えると...』
の内容は、以下の通りです。
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「インフルエンザのワクチンを打ったのにかかってしまった。ワクチンは効かないね」といった声に対し、「インフルエンザのワクチンは、感染予防のためでなく、重症化予防のためです」と答える専門家がいますが、この説明で理解・納得できますか?
白血球を警察官に例えて、以下のように考えてみてください。
ワクチンの注射を打つということは、警察官(白血球)を集めて、訓練をするということです。
この訓練に約2週間かかります。
ただし、風邪をひいていたり熱がある状態だと、警察官がその対応に追われることになるので集まりが悪く、十分な訓練ができないため、日を改めてワクチンを打つことになります。
訓練を受けた警察官は、それぞれの持ち場についたり、パトロールに出たりすることになります。パトロールをする場所は、ほとんどが血管の中です。
ただ、敵(インフルエンザ)の侵入部位は鼻・のどの粘膜なので、そこに敵が集合しても、パトロールの警察官には気づきにくくなります。
「鼻やのどの粘膜で敵が暴れている」という情報が伝達されたり、敵が血液の中に入ったりしてくると、警察官が現場に向かうことになります。ワクチンを打ったということは、専門的な訓練を受けた警察官がいるということなので、いち早く有効な対応ができて早く鎮静化し、軽症で済むことになります。
1回のせきで約5万個、1回のくしゃみで約10万個のインフルエンザウイルスがばら撒(ま)かれるといわれています。飛び散ったウイルスは、24時間ほどは感染力があります。
ウイルスは約20分で細胞の中に入り込み、増殖すると1つの細胞から約1000個のウイルスが排出され、次々と次の細胞に感染します。1つのウイルスが、8時間後には約100個、16時間後には約1万個、24時間後には約100万個に増殖することになります。
したがって、家に帰ってからでは、うがいの効果はあまり期待できないということになります。目の前で、せきやくしゃみをされた場合には、すぐに鼻をかみ、直ちにうがいをしないと感染の予防にはならないということです。
そのためにも、人混みではマスクをして感染予防を心がけましょう。
マスクの使い方については、次回で詳しく説明します。